記憶はどこに消えた?

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いまいち信用できない楽天モバイル、またしても総務省介入

この所ぼちぼち話題になっていた事柄なのですが、当ブログでもレビューした面白く野心的な楽天モバイルの端末・Rakuten Miniについて、問題が発覚しました。

5月以降生産の機体の対応バンド(周波数)に勝手に変更が加えられており、なおかつそれを総務省に届け出ておらず電波法に違反した疑いがあるというものです。それに伴う技適マーク取得も怠っていたようです。

対応バンドに関して具体的には、当初Rakuten Miniは多数のキャリアがメインバンドとして採用しているバンド1対応を謳っており、つまり一部他社(eSIMに対応しているキャリアが殆どないため、実質仕様できるのはIIJmioのみだと思います)のSIMカードで通信する事が可能だったのですが、今回そのバンド1が削除され、代わりに海外等で仕様されているバンド4を追加していたという事情です。ちなみに、そもそもバンド3・バンド18にしか対応していない楽天モバイル回線のみで使用する場合は使用上全く影響はありません。ユーザーの方はご安心下さい。

この変更はユーザーに知らされておらず、この事から楽天モバイルが意図的に変更を行ったのか製造委託先のTinnoが勝手に仕様を変更したのかよくわからないのですが、ともかく現在ではHP上にお詫びが掲載されており、技適マークも取得済みとの事です。

総務省は今後の対応を検討中との事で、楽天モバイルの対応によっては大規模な端末回収があり得るという事でしょう。

これまで楽天モバイルは度々通信障害を起こし、利用者の利益を著しく損なうとして総務省より計4度の行政指導を受けています。やはり新規MNO参入との事で回線トラブルが多数発生しており、直近では先月5月にも通信障害を起こしています。社会インフラと化した携帯電話事業では回線トラブルによる被害規模がとてつもなく大きく、容認できる事ではないと思います。こうした状況からそもそも楽天モバイルはMNOとして運営していけるのかどうか懸念を抱く要素が多く、不安な先行きを感じた方も多いのではないかと思います。楽天という会社自体派手なキャンペーンを打ちユーザーに訴求する一方でずさんなサポート対応など不安要素がいくつもあり、楽天モバイルもその体質を受け継いでるのではないか?と私個人は邪推してしまいます。

 

おわりに

今回のような問題があるとはいえ、やはり1年間回線無料+端末1円という施策を打ち出した姿勢は評価できるもので、特に影響を受けた他社も回線代引き下げに動く事に期待したいです。日本の大手キャリアの回線代は多少マシになったとはいえ、いまだ高いと思います。ゴタゴタした懸念点に留意しながら、うまく新興回線と付き合いたいと思いました。

なお私は早々にeSIMをnanoSIMに切り替えRakuten Miniは既に放流した為、ぶっちゃけ今回の事案は対岸の火事ではあります。楽天モバイル回線に対応している格安スマホHUAWEIのnova lite 3を調達してみた為、後に軽くレビューをしたいです。あのメーカー特有の背面色、ギラついたオタクブルーが目にも心にもきついです、割と。

上で書いている携帯のバンドについては当ブログでも簡易的にまとめておりますので、ご一読下さい。

 

kiokudoko.hateblo.jp