記憶はどこに消えた?

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Netflixバキ大擂台賽編、視聴ッッ

さて、6/4に待望のアニメ版「バキ」第二部であり、屈指の名作死刑囚編が終わりバキが窮地に陥る事から始まるこのシーズンがNetflixにて全話公開となりました。

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出典:(C)板垣啓介/バキ制作委員会

 バキについて

あまりに有名な為説明は不要のような気もするのですが、「バキ」板垣恵介先生の描く格闘漫画、「グラップラー刃牙」の続編にあたります。地上最強の生物と謳われ因縁のある実父・範馬勇次郎に勝利する為に主人公・範馬刃牙が猛者と格闘し成長していくという大筋のストーリーを残しつつ、前作より更に濃い板垣イズムを表現した快作となります。名言(あるいは迷言)名シーン(ある意味でギャグ)の多さでも有名で、いろんな媒体でネタとして取り上げられたり、真面目に議論されたり、漫画ファンの間では既に文化と言っていいレベルで浸透している作品です。

グラップラー刃牙」では主人公バキの幼少期や裏格闘トーナメントで勝ち上がっていく成長の過程が描かれますが、「バキ」ではトーナメントの勝利によって既に有名な格闘家として名を馳せたバキがさらなる試練に巻き込まれていくストーリーが描かれます。

複数の驚異的な身体能力・戦闘力を持つ死刑囚がある時同調意識を感じ、いかにも作者板垣先生的発想である「敗北を知りたい」という感覚を満たすため、バキ等屈指の強者が固まっている(日本の漫画作品ではお馴染みですが、バキにおいても最強民族は日本人という設定である)東京を目指し脱獄する事から始まる前半部の「死刑囚編」と、中国にて行われる最強の武術家を決めるトーナメント・大擂台賽にバキが参加する事になる後半「大擂台賽編」という大きな2つのストーリーに分かれており、今回Netflixで一斉公開されたのはこの「大擂台賽編」のアニメ版となります。

 

アニメを観て考えた事

前半シーズンの「死刑囚編」に続き引き締まったアニメとなっており、気合の入った画力、アクションシーンのCG表現、マッチした声優、煽りまくる音楽とナレーションと巧みに作り込まれており、思わず引き込まれてしまいました。私は漫画版バキシリーズの中でも特にこの「バキ」が好きで何周も読んでいるにも関わらず、新鮮な気持ちで観ることができた事に驚いています。父・範馬勇次郎の迸るオーラや中国拳法の達人烈海王の派手なアクション等勢いのあるシーンはより勢いづいて描かれ、バキと恋人の微妙なシーン等しっとりさせる所はしっかりと表現し、満足度の高いアニメでした。そしてそれを全話先行配信するNetflixはいつもながら進んでいるなと思いました。いい表現が思い浮かばずすみません。

 

おわりに

おそらくバキシリーズの読者・視聴者の大半は男性、中でも私のような中年が多いと思うのですが、若い方や女性の方にも自信を持たずオススメしたい作品です。作品を通して何度も語られる、ひたすら最強を目指し続ける「超雄」という表現からも女子供お断りの全く現代的ではない雰囲気がプンプン漂っていますが、イロモノ見たさになんとなく作品に触れて頂きたいと思います。そのうちごく普通にハマっていると思います。

裏返ったッッ!!!